
▼ 今日の資本主義社会をみて、健全な社会だと思う人は少ないでしょう。大小さまざまな欠陥が露呈しています。欠陥の多様さに比例して、治療策も多彩に提示されています。しかし、どれもはかばかしい結果を残していません。
▼ 社会の根本的な治療策を提示すべき社会主義も、自己の弱点を認識し、その克服を通じて清新さと力強さを取戻さなければならないと、私達は自覚しています。2002年の総会で、社会党・総評時代の運動と現在の運動、ソ連・東欧社会主義の崩壊の原因解明などをまとめた「社会主義協会提言の補強」を採択し、皆様への提言としております。
▼ いうまでもなく、日本における社会主義の実現のためには、理論面での整備だけでなく、現実の労働者の諸運動が立ち直り、力を強めなければなりません。社会主義協会は、理論研究集団として研鑽に励みながら、日本の働くものの要求実現のために奮闘している多くの方々と連携しつつ、日本における社会主義の実現に向けて、日夜、活動を継続しております。
▼ そのためには多くの皆様との、建設的対話を望んでおります。
2003年7月1日
社会主義協会代表 小島恒久
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